抜け毛の悩みというと、男性や高齢の人が持つもの…という印象が多いのですが、近年は若い女性の中にも悩む人が増えています。気になり始めるきっかけは、ショーウィンドウや鏡にふと映った自分の姿や写真、枕や部屋の抜け毛の多さなど、本当に様々。
このページでは、『若年性脱毛症』に悩む20代~30代の方にも共通する、女性の抜け毛の原因についてみていきます。女性の抜け毛の原因には、次の4種類があります。まず自分がどのタイプなのか見極めましょう。
びまん性脱毛症
女性に多く見られるタイプがこの『びまん性脱毛症』です。髪全体が薄くなってしまい、分け目が目立ったり頭皮が透けてみえたり、髪のツヤがなくなってしまったり…が特徴です。
もともとは更年期前後の女性に多くみられる現象です。そういった年代の女性にとっては、老化現象のひとつであり、本格的な治療が必要なのですが、若い人が『びまん性脱毛症』になる場合、原因となるのは、生活習慣の乱れです。
『びまん性脱毛症』になる主な原因は下記の通りですが、加齢というのは若い人には関係ありません。つまり、出産ということを抜きにすれば、大半は日頃の習慣に関係するものとなります。
- 加齢
- 出産、ピルの服用
- ストレス
- ダイエットや食生活の乱れ
- 過度のヘアケア(シャンプーのしすぎなど)
- カラーリング、パーマなどによる頭皮ダメージ
従って、当てはまるものがある人は、その習慣を止めることが、最大の抜け毛対策ということになりますし、逆に、こういった習慣を改めない限り、育毛剤やサプリなどを使っても、あまり効果は期待出来ないということになります。
産後(分娩後)脱毛症
脱毛症というのは、産後に発症するケースが珍しくありません。『栄養分が胎児にとられてしまうため脱毛する』、『エストロゲンが増加する』、『毛髪サイクルが一気に成長期から休止期に移動してしまう』というのが、主な原因です。
いずれも、出産に伴う一時的な自然現象なので、通常は何もしなくても、半年~1年ほどで回復することが多いのですが、高齢出産をはじめ、体力の回復が遅い場合には、脱毛症の回復も遅れたり、自然回復しにくくなったり…ということがおこります。
こういった時には、お医者さんに一度、相談することをオススメします。『産後脱毛症』の場合、仮にケアが必要だとしても、栄養を良く摂るなど、普通の脱毛症と、また対処法が違ってくることがあるので、自分で判断しないほうが賢明です。
ひこう性脱毛症
フケがかさぶた状になって毛穴をふさぎ、皮脂や老廃物の処理が正常に行えなくなることから起きる脱毛症です。男性にも見られますが、女性の比率のほうが高い脱毛症です。主な原因は以下の通りです。
- ホルモンバランスの乱れ
- 多大なストレス
- 過剰な洗髪
- アトピー等の皮膚アレルギー
このページであげている脱毛症のなかでも、最も育毛剤の効果が期待出来るタイプの症状です。
牽引(けんいん)性脱毛症
分け目、結び目が薄毛になって地肌が目立つ状態になってしまう、女性特有の脱毛症です。ポニーテールやお団子など、髪を強くひっぱって結ぶ髪形を長期間続けることで起こりやすいと言われます。
他に、エクステンションをつけていたり、ヘアアイロンで髪をひっぱったり、同じ分け目を続けたり…といった、女性のおしゃれが原因でおこりやすいのが特徴です。時々、髪形を変えることで防いだり、改善したりすることができます。
まとめ
女性の抜け毛の原因を大きく分類すると、以上のようになります。どのタイプだとしても、悩みすぎるとストレスになって、よけいに症状が悪化する場合もあります。まず、自分自身でケアをするのであれば、このページで書いてあることを参考にしてください。
また、今までケアは続けているけれどなかなか改善が見られない…という場合は、悩みすぎる前に専門家へ相談することをおすすめします。