「髪が薄い悩み」というと、中年男性のものだと思いがちですが、人数は少ないものの、10代の女性のなかにも、深刻に薄毛に悩んでいる人がいます。おしゃれや美容に最も敏感で感受性も豊かなこの時期、友人や親に相談することもできず、一人で悩んでいる女性も少なくありません。

 

10代女性も悩んでいる~未成年なのに髪が薄くなる理由とは~

 

これが原因でふさぎこんでしまったり、勉強が手につかなくなったり、友達と疎遠になってしまったり…なんてことにつながってしまったら大変です。1日も早く悩みを解決することが大切です。

 

状況によっては、育毛外来など、専門医師から治療を受けることも考えるべきですが、日頃の生活習慣を変えるだけでも、改善することが少なくないので、まずは自分で出来ることから試してみましょう。

 

10代女性の薄毛の原因とは

本来、10代は成長ホルモンが豊富に分泌される時期です。毛母細胞が活発に働き、艶やかで健康的な髪でいられるのが当たり前といえる年代でもあります。それなのに、薄毛に悩んでいるとしたら、どこかに原因があるはずです。

 

10代女性の薄毛の原因は、主に次の3つが考えられます。

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 偏食、ダイエット

 

順にみていきましょう。

 

睡眠不足

睡眠不足がなぜ薄毛の原因になるのか、疑問に思う人もいるかもしれませんが、夜更かしは血行不良を招き、抜け毛を誘発してしまうのです。スマートフォンは10代にも普及していますし、パソコンやゲーム機器を含めたデジタル機器の利用時間はかなり長くなっています。

 

これに伴い、睡眠時間だけでなく、睡眠の質の低下も深刻な問題になっています。また、受験勉強のために学校が終わったあとも塾へ通うなど、勉強時間に睡眠時間を削られることも多いのが、この年代です。

 

慢性的な睡眠不足だという人も、多いのではないでしょうか。これは現代病とも言えるもので、避けられない一面もありますが、薄毛に悩んでいるのであれば、早急に改善しなければいけません。

 

デジタル機器の利用については、長時間使いすぎないよう時間を決めて、睡眠時間を確保するようにしましょう。また、眠る直前には使わないようにすることで、睡眠の質を高めることが出来るので、少なくても30~60分間程度は空けるようにしましょう。

 

勉強時間については、減らすのはなかなか難しいかもしれませんが、隙間時間を利用したり、朝型に切り替えるなどして、睡眠の質と量を確保するよう、工夫してください。

 

ストレス

ストレスは、血液の循環を悪くしてしまったり、ホルモンバランスを崩してしまったりするため、薄毛の原因となります。10代の人でも、学校での人間関係で、社会人並みのストレスを感じることが少なくありません。

 

一緒に行動するのがあたりまえ、お揃いが好き、仲間はずれになるのを極端に恐れる、SNSの返信は即レスが必須…など、10代女性独特の価値観もあり、社会人よりむしろストレスを感じる人が多いかもしれません。

 

また、幼稚園から始まり、小学校、中学校、高校、大学と続く受験で、ストレスが日常化している人も増えています。こういったストレスがあることを周りに気づかれてしまうことを極端に恐れて、それがまたストレスになる…というループに陥っている人も多いようです。

 

こういったストレスというのは、他人に話すだけでも、だいぶ違ってくるので、難しいかもしれませんが、家族や先生、友達など、信頼出来る人を見つけて、自分の心境を素直に話すようにしてみてください。

 

どうしても無理という人は、心療内科に行ったり、カウンセリングを受けるという方法もアリです。カウンセリングであれば、メールや電話で受けられるものもあり、手軽に利用出来るので、是非、こういったサービスを活用してください。

 

偏食、ダイエット

成長期にある10代で偏食が日常化してしまうと、成長ホルモンの分泌が少なくなったり、細胞や各器官の発達が遅れたりと大変なことになります。

 

この時期は美容、ダイエットを気にして、健康についてはあまり気を付けない傾向にありますが、実は偏食やダイエットによる栄養不足は、美容の大敵です。ニキビなどの肌荒れの原因になったり、頭皮にも栄養が届きにくくなるため、抜け毛が多くなるなど、薄毛の原因になってしまったりします。

 

その一方で、食の欧米化が進んで、野菜摂取の不足、脂質や糖質の過剰摂取が問題になっています。ファストフードやコンビニ中心の食事をしたり、食事のかわりにお菓子を食べるといったことが習慣になってしまうのは、よくありません。出来る限り、栄養バランスに優れた食事を取るようにしてください。

 

10代女性にもおこる?FAGA

睡眠不足、ストレス、偏食やダイエットなどについて心当たりはない、または改善したにもかかわらず、薄毛が解消しない場合は、FAGAの可能性もあります。この場合、放置すると状態がもっと悪化してしまうかもしれません。

 

FAGAとは、「女性男性型脱毛症」を意味する言葉です。男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンが大きく影響している脱毛症ですが、まれに女性にも起こることがあります。女性に起こるAGAを男性と区分するためにつけられた名称がFAGA(Female AGA)です。

(Femaleは「女性」という意味です。)

 

男性ホルモンが大きく影響しているのがAGAやFAGA

本来、女性にはあまり関係がないAGAが発症してしまうのは、なぜでしょうか。女性ホルモンと男性ホルモンのバランスの乱れが、その原因となります。女性の体内にも男性ホルモンは存在しています。

 

女性ホルモンの分泌が盛んに行なわれていれば問題ないのですが、分泌量が減少すると、男性ホルモンの影響でFAGAが発症してしまうことがあります。女性ホルモンが減少する原因が、ストレスや過度のダイエット、睡眠不足といった生活習慣の乱れなどにあることは、ここまでお伝えしてきました。

 

FAGAは女性ホルモンが減少して起こる症状なので、ホルモンバランスを整えることで、改善が期待出来ます。大豆製品(イソフラボン)などの女性ホルモンを増やす食材をとったり、ストレスを減らす工夫をする、睡眠の質と量をあげたりするなど、生活習慣の改善を心掛けましょう。

 

それでも、目に見える改善がない場合には、育毛クリニックに相談することも、選択肢のひとつとなります。ただ、ここで注意すべきなのが、FAGAにおける診療実績が豊富なクリニックは、まだまだ少ないということです。

 

AGAに実績があっても、女性の症例に慣れていないと、適切な治療を受けられない可能性があります。クリニック選びは慎重に進めてください。

 

話しにくいかもしれませんが、出来れば自分だけで判断せず、親に相談したうえで、信頼出来る病院を一緒に探してもらったり、クリニックに同行して、お医者さんの話を聞いてもらうようにしてください。このほうが安全です。

 

まとめ

10代の薄毛は、成人の薄毛と比べ精神的なダメージがより大きいもの。 これを一人で抱え込んでしまうと、大きなストレスになり、より悪化してしまう懸念もあります。

 

また、自己判断で治療薬や育毛剤に手を出してしまうと、髪だけでなく体全体に悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。女性には適さない成分、未成年が摂取すべきではない成分が含まれている治療薬・育毛剤もあるからです。

 

ドラッグストアやインターネットで、成人のふりをして購入するのは絶対に避けましょう。出来れば、薬剤師さんに相談したうえで購入したほうがいいです。

 

また、親や友人からのサポートを受けることも重要です。相談することでストレスも軽減され、気持ちも軽くなりますし、家族と悩みを共有すれば、食生活の改善などを含めて、問題解決のためのサポートを日常的に受けられます。勇気がいることではありますが、話をすることをオススメします。